\documentclass[b4paper,twocolumn,fleqn]{jarticle} \usepackage{epic,eepic,eepic2,amssymb,amsmath,picins,mathtips,wrapfloat,graphics,schlmath,alltt,ruby} %%%%%%%%%% 角藤版は{timesnewp.sty} %%%%%%%%%%% %\usepackage{timesnewp} %\usepackage{mathmnsx} %\usepackage{mathmnsxx} \Shiken%% 試験用の余白が少ない設定 \setlength{\columnseprule}{0.4pt} \setlength{\columnsep}{1zw} \setlength{\mathindent}{50pt} \pagestyle{empty} \def\HIDDEN{0} \def\LabelNo{\KANA\theLocalNumber\hskip 1pt plus 5pt minus 1pt} \def\MTab{\hspace{1cm}} \def\Tab{\hskip30pt} \def\LabelToi{{\bf 第\theToi 問} } \def\LabelSubToi{〔\,\theSubToi\,〕} \def\LabelSubSubToi{(\theSubSubToi) } \BoxLineHuto%空欄の枠を太くする。 %\setlength{\fboxrule}{1.0pt}%囲み罫線の太さを変える 標準は{0.4pt} \def\Fbox#1{\framebox{\scalebox{0.5}[0.5]{#1}}} %小さな指数の箱 \def\LP{\left(} \def\RP{\right)} \def\Lp{\left[} \def\Rp{\right]} \def\HS{\hskip 1cm minus 0.8cm} \def\lP{\left\{} \def\rP{\right\}} \def\Neq{\;{\ooalign{\hfil$\setminus$\hfil\crcr$=$}}\;}%%% \neq の代わり=\ %平行は $l\,/\!/ \,m$ でできる \newcommand{\Arc}[1]{\overset{\rotatebox{90}{\Big)}}{#1}} %graphicsを読み込むこと 例 $\Arc{\text{C}\text{C}_1}$と 例 $\Arc{\text{C}\text{C}_1}$ \newcommand{\bd}[1]{\mbox {\boldmath$#1$}} % 数式で太字を出す便利なコマンド 例 $\bd{a}$ \begin{document} %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% % % 空欄の高さを変更した % \def\BoxHeight{.6} \twocolumn[\TitleNoName{H17センター数学II・B 2005/01/16 No.1}] \Toi~{\bf (必答問題)}(配点~30) %%%%%%%%%% \SubToi~座標平面上の 3 点 \[ {\rm A(-1,\ 0),\ B(\cos \theta,\ \sin \theta),\ C(\cos 2\theta,\ \sin 2\theta)} \] について,$\theta$ が $0 \DEG \leq \theta \leq 180\DEG$ の範囲を動くとき \[ d={\rm AC+BC} \] の最大値と最小値を求めよう。 \SubSubToi \begin{align*} {\rm AC}^2 & =\NO +2\cos 2\theta \\ & =\NO \cos^2 \theta \\ {\rm BC}^2 & =\NO -2\cos \theta \\ & =\NO \sin^2 \FRAC{\theta}2 \end{align*} であるから \[ d=\NO |\,\cos \theta \,|+\NO \sin \FRAC{\theta}2 \] である。 \vfill \SubSubToi $t=\sin \FRAC{\theta}2$ とおく。  $0\DEG \leq \theta \leq 90\DEG$ のとき $0 \leq t \leq \FRAC{\sqrt{\NO}}{\NO}$ であり,$d=-\NO\,t^2+\NO\,t+2$ である。 \setlength{\fboxrule}{0.4pt}  $90\DEG \leq \theta \leq 180\DEG$ のとき $\FRAC{\sqrt{\fbox{ \No[-3] }}}{\fbox{ \No }} \leq t \leq $ であり,$d=\fbox{ \No }\,t^2+\fbox{ \No }\,t-2$ である。 \setlength{\fboxrule}{1.0pt}  したがって,$d$ は $t=\FRAC{\sqrt{\NO}}{\NO}$ のとき最小値 $\sqrt{\NO}$ をとり,このときの $\theta$ の値は $\NNO \DEG$ である。 また,$d$ は $t=\NO$ のとき最大値 $\NO$ をとり,このときの $\theta$ の値は $\NNNO \DEG$ である。 %\vfill %%%%%%%%%%%%%%%% \SubToi $x,\ y,\ z$ は正の整数で $2^x=\LP \FRAC52 \RP^y=3^z$ を満たしている。このこき \[ a=2x,\ b=\FRAC52 y,\ c=3z \] とおき,$a,\ b,\ c$ の大小関係を調べてみよう。 %%%%% \SubSubToi~$x=y\LP \log_2 \NO -\NO \RP$ であるから \[ \ \ b-a=y \LP \FRAC{\NO}2 \setlength{\fboxrule}{0.4pt} -2\log_2 \fbox{\ \ \,\No[-2]\ \ \,}\RP \] である。 \setlength{\fboxrule}{1pt} したがって $a$ と $b$ を比べると $\NO[23]$ の方が大きい。 %%%%% \SubSubToi~$x=z \log_2 \NO$ であるから \[ \ \ c-a=z \LP 3 \setlength{\fboxrule}{0.4pt} -2\log_2 \fbox{\ \ \,\No[25]\ \ \,}\RP \] である。したがって $a$ と $c$ を比べると \setlength{\fboxrule}{1pt} $\NO$ の方が大きい。 %%%%% \SubSubToi~$3^5< \LP \FRAC52 \RP^6$ であることを用いると,$a,\ b,\ c$ の間には大小関係 \[ \ \ \NO< \NO < \NO \] が成り立つことがわかる。 \vfill \newpage %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \ResetNo[0] \def\LabelSubToi{(\theSubToi) } %%%%%%%%%%%%\%%%%%%%%%%%%%%%%% \Toi~{\bf (必答問題)}(配点~30) \SubToi $a$ を定数とし,放物線 \[ y=x^2+2ax-a^3-2a^2 \] を $C$ ,その頂点を P とする。 \SubSubToi 頂点 P の座標は \[ \LP \NNO,\ -a^{\NO}-\NO\,a^2 \RP \] である。したがって,どのような定数 $a$ についても,頂点 P は \[ y=x^{\NO} -\NO\,x^2 \] のグラフ上にある。 \SubSubToi $a$ が $-3 \leq a <1$ の範囲を動くとする。頂点 P の $y$ 座標の値が最大となるのは $a=\NO$ と $a=\NNO$ のときであり,最小となるのは $a=\NNO$ のときである。 \setlength{\fboxrule}{0.4pt} \SubSubToi $a$ の値は $(2)$ で求めた $\fbox{\ \ \,\No[7]\ \ \,},\ \fbox{\ \No\No\ },\ \fbox{\ \No\No\ }$ とするときの放物線 $C$ をそれぞれ $C_1,\ C_2,\ C_3$ とする。放物線 $C_2,\ C_3$ の方程式は \setlength{\fboxrule}{1pt} \[ C_2 : y=x^2-\NO\,x +\NO \] \[ C_3 : y=x^2-\NO\,x \] である。  このとき \[ C_1 と C_2 の交点の x 座標は \FRAC{\NO}2 \] \[ C_1 と C_3 の交点の x 座標は {\NO} \] \[ C_2 と C_3 の交点の x 座標は \FRAC{\NO}2 \] である。 \SubSubToi $C_1,\ C_2,\ C_3$ を座標平面上に図示したとき,それらの位置関係を表す最も適当なものは,下の図 $\daen{0}$ 〜 $\daen{3}$ のうち $\NO$ である。ただし,座標軸や曲線名は省略してある。  三つの放物線 $C_1,\ C_2,\ C_3$ で囲まれた図形の面積は $\FRAC{\NNO}{\NO}$ である。 \COORDINATE{10}{300}{10}{400}{ \put(150,360){\makebox(0,0)[b]{$\daen{0}$}} \path(-10,0)(320,0)(320,325)(-10,325)(-10,0) \thicklines \setcounter{xLeftLimit}{0}% \setcounter{xRightLimit}{230}% \Parabola{150}{-300}{228} \setcounter{xLeftLimit}{21}% \setcounter{xRightLimit}{280}% \Parabola{150}{-450}{413} \setcounter{xLeftLimit}{101}% \setcounter{xRightLimit}{300}% \Parabola{150}{-730}{908} }{} \hskip50pt\COORDINATE{10}{300}{10}{400}{ \put(150,360){\makebox(0,0)[b]{$\daen{1}$}} \path(-10,0)(320,0)(320,325)(-10,325)(-10,0) \thicklines \setcounter{xLeftLimit}{0}% \setcounter{xRightLimit}{247}% \Parabola{150}{-310}{180} \setcounter{xLeftLimit}{21}% \setcounter{xRightLimit}{280}% \Parabola{150}{-450}{413} \setcounter{xLeftLimit}{58}% \setcounter{xRightLimit}{300}% \Parabola{150}{-600}{620} }{} \COORDINATE{10}{300}{10}{400}{ \put(150,360){\makebox(0,0)[b]{$\daen{2}$}} \path(-10,0)(320,0)(320,325)(-10,325)(-10,0) \thicklines \setcounter{xLeftLimit}{0}% \setcounter{xRightLimit}{247}% \Parabola{150}{-310}{180} \setcounter{xLeftLimit}{11}% \setcounter{xRightLimit}{291}% \Parabola{150}{-450}{370} \setcounter{xLeftLimit}{58}% \setcounter{xRightLimit}{300}% \Parabola{150}{-600}{620} }{} \hskip50pt\COORDINATE{10}{300}{10}{400}{ \put(150,360){\makebox(0,0)[b]{$\daen{3}$}} \path(-10,0)(320,0)(320,325)(-10,325)(-10,0) \thicklines \setcounter{xLeftLimit}{0}% \setcounter{xRightLimit}{149}% \Parabola{150}{-150}{220} \setcounter{xLeftLimit}{5}% \setcounter{xRightLimit}{295}% \Parabola{150}{-450}{350} \setcounter{xLeftLimit}{129}% \setcounter{xRightLimit}{305}% \Parabola{150}{-680}{950} }{} \vfill %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \twocolumn[\TitleNoName{H17センター数学II・B 2005/01/16 No.2}] \ResetNo[0] \Toi~{\bf (選択問題)}(配点~20)  座標平面上の 3 点 O$(0,\ 0)$,\ P$(4,\ 0)$,\ Q$(0,\ 3)$ を頂点とする三角形 OPQ の内部に三角形 ABC があるとする。 A,\ B,\ C から直線 OQ に引いた垂線と OQ との交点をそれぞれ ${\rm A_1,\ B_1,\ C_1}$ とする。 A,\ B,\ C から直線 OP に引いた垂線と OP との交点をそれぞれ ${\rm A_2,\ B_2,\ C_2}$ とする。 A,\ B,\ C から直線 PQ に引いた垂線と PQ との交点をそれぞれ ${\rm A_3,\ B_3,\ C_3}$ とする。  ${\rm A_1}$ が線分 ${\rm B_1C_1}$ の中点であり,${\rm B_2}$ が線分 ${\rm A_2C_2}$ の中点であり, ${\rm C_3}$ が線分 ${\rm A_3B_3}$ の中点であるとする。 \PIC{-400}{500}{-100}{350}{ \thicklines \path(0,0)(0,300)(400,0)(0,0) \path(30,90)(80,23.3)(140,156.7)(30,90) %\thinlines \dashpath(0,90)(30,90)(30,0) \dashpath(0,23.3)(80,23.3)(80,0) \dashpath(0,156.7)(140,156.7)(140,0) \dashpath(30,90)(120,210) \dashpath(80,23.3)(184,162) \dashpath(140,156.7)(158.4,181.2) \put(-5, -5){\makebox(0,0)[tr]{O}} \put(400,-5){\makebox(0,0)[t]{P}} \put(0, 305){\makebox(0,0)[b]{Q}} \put(30, 95){\makebox(0,0)[rb]{A}} \put(90,23.3){\makebox(0,0)[l]{B}} \put(145, 156.7){\makebox(0,0)[tl]{C}} \put(-5, 90){\makebox(0,0)[r]{${\rm A_1}$}} \put(30, -5){\makebox(0,0)[t]{${\rm A_2}$}} \put(125,220){\makebox(0,0)[lb]{${\rm A_3}$}} \put(-5, 23.3){\makebox(0,0)[r]{${\rm B_1}$}} \put(80, -5){\makebox(0,0)[t]{${\rm B_2}$}} \put(190,160){\makebox(0,0)[lb]{${\rm B_3}$}} \put(-5, 156.7){\makebox(0,0)[r]{${\rm C_1}$}} \put(140, -5){\makebox(0,0)[t]{${\rm C_2}$}} \put(160,190){\makebox(0,0)[lb]{${\rm C_3}$}} }  $\VEC{AB}=(x,\ y),\ \VEC{AC}=(z,\ w)$ とおく。 ${\rm A_1}$ が線分 ${\rm B_1C_1}$ の中点であるから $w=\NO\,y$ である。 ${\rm B_2}$ が線分 ${\rm A_2C_2}$ の中点であるから $z=\NO\,x$ である。 線分 AB の中点を D とすると,${\rm C_3}$ が線分 ${\rm A_3B_3}$ の中点であるから \[ \InPro{CD}{PQ}=\NO \] である。また \[ \VEC{PQ}=\LP \NNO,\ \NO \RP , \] \[ \VEC{CD}=\FRAC{\NO}{\NO}\LP \VEC{AB}-\NO\VEC{AC} \RP \] であるから \[ y=\FRAC{\NNO}{\NO}\,x \] である。したがって \setlength{\fboxrule}{0.4pt} \[ \VEC{AB}=x\LP 1,\ \FRAC{\fbox{\ \No[10]\No\ }}{\fbox{\ \ \,\No \ \ \,}} \RP,\ \VEC{AC}=x\LP \fbox{\ \ \,\No[2] \ \ \,} \setlength{\fboxrule}{1pt} ,\ \FRAC{\NO[12]}{\NO} \RP \] である。ゆえに \setlength{\fboxrule}{1pt} \[ {\rm AC=\FRAC{\NO\sqrt{\NNO}}{\NO} AB},\ \cos \Kaku{\rm BAC}=\FRAC{\sqrt{\NNO}}{\NNO} \] である。 \vfill \newpage %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \ResetNo[0] \Toi~{\bf (選択問題)}(配点~20) %%%%%%%%%%%  二つの複素数 $p,\ q$ と三つの異なる複素数 $\Gr1,\ \Gr2,\ \Gr3$ は \begin{align*} \Gr1+\Gr2+\Gr3 & =0 \hskip120pt \cdots\cdots\cdots\MARU1 \\ \Gr1\Gr2+\Gr2\Gr3+\Gr3\Gr1 & =p \hskip120pt \cdots\cdots\cdots\MARU2 \\ \Gr1\Gr2\Gr3 & =q \hskip120pt \cdots\cdots\cdots\MARU3 \end{align*} を満たすとする。複素数 $\Gr1,\ \Gr2,\ \Gr3$ が複素数平面上で表す点をそれぞれ A,\ B,\ C とし,三角形 ABC は,${\rm AB=AC}$ の直角二等辺三角形であるとする。  このとき \[ \arg \FRAC{\Gr3-\Gr1}{\Gr2-\Gr1}=\pm \NNO \DEG,\ \left| \FRAC{\Gr3-\Gr1}{\Gr2-\Gr1} \right|=\NO \] である。ここで,複素数 $z$ の偏角 $\arg z$ は $-180\DEG \leq \arg z < 180\DEG$ を満たすとする。 \setlength{\fboxrule}{0.4pt}  以下 $\arg \FRAC{\Gr3-\Gr1}{\Gr2-\Gr1}=\fbox{\ \No[1]\No\ } \DEG$ であるとする。 \setlength{\fboxrule}{1pt} このとき,$\MARU1$ を用いると \[ \Gr2=\FRAC{\NNO[3]+\NO\,i}{\NO}\, \Gr1,\ \Gr3=\FRAC{\NNO-\NO\,i}{\NO}\,\Gr1 \] である。 \bigskip  さらに,$\MARU2,\ \MARU3$ から \[ p=\FRAC{\NO}{\NO}\,\Gr1^{\NO},\ q=\FRAC{\NO}{\NO}\,\Gr1^{\NO} \] である。したがって,$p$ と $q$ は \[ \NNO \,p^{\NO}=\NNO \,q^{\NO} \] を満たさなければならない。  さらに,複素平面上に点 D があり,四角形 ABDC が正方形であるとき,D を表す複素数は $\NNO \Gr1$ である。 \vfill %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \twocolumn[\TitleNoName{H17センター数学II・B 2005/01/16 No.3}] \ResetNo[0] \Toi~{\bf (選択問題)}(配点~20)  さいころを最大 5 回まで投げ,目の出方に応じてポイントを得る次のゲームを D さんがおこなう。D さんは最初 $a$ ポイントをもっている。  さいころを投げて,5 または 6 の目が出る事象を $A$ とする。事象 $A$ が初めて起こった時点では 1 ポイントを得て引き続きゲームを続行し,2 度目に事象 $A$ が起これば 2 ポイントが加算されて合計 3 ポイントを得て,その時点でゲームを終了する。なお,さいころを 5 回投げても,事象 $A$ が一度しか起こらない場合には,1 度目に得た 1 ポイントのままで終了する。もし 5 回投げても事象 $A$ が一度も起こらない場合には,あらかじめ定めた $m$ ポイントが減点されて終了する。ただし,$a$ と $m$ は自然数で,$a \geq m$ とする。  このゲームが終了した時点での D さんのもつポイント数を確率変数 $X$ とする。 %%%%%%%%% \SubToi $X=a+1$ となる確率は $\FRAC{\NNO}{243}$ である。 \vfill %%%%%%%%% \SubToi ちょうど 4 回目でゲームが終了する確率は $\FRAC{\NO}{\NNO}$ であり,終了する時点が 4 回目または 5 回目となる確率は $\FRAC{\NNO}{\NNO}$ である。 \vfill %%%%%%%%% \SubToi 3 回目までに一度も事象 $A$ が起こらない確率は $\FRAC{\NO}{\NNO}$ である。 また,3 回目までに一度も事象 $A$ が起こらないとき,$X>a$ となる条件付き確率は $\FRAC{\NO}{\NO}$ である。 \vfill %%%%%%%%% \SubToi 確率変数 $X$ の平均(期待値)は \[ E(X)=a+\FRAC{\NNNO-\NNO\,m}{243} \] で,$E(X)>a$ となるような最大の自然数 $m$ は $\NNO$ である。 \vfill %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \ResetNo[0] \Toi~{\bf (選択問題)}(配点~20)  ある銀行では毎期末に預金残高に対し 5 \% の利率で利息がつく。 この銀行に,たとえば $a$ 万円を一期間預金すると,期末には $1.05 \times a$ 万円の預金残高になることになる。  第 1 期の初めに,A さんはこの銀行に $b$ 万円の預金を持っている。A さんは,まず $b$ 万円から第 1 期分 $m$ 万円を引き出す。 残りの預金に対し第 1 期末に 5 \% の利息がつく。 ここで,$b>m$ とする。 第 2 期目からも毎期初めにこの預金から $m$ 万円ずつ引き出す予定である。 ただし,預金残高が $m$ 万円に満たないときは,その金額を引き出すものとする。  以下の問題中,{\tt INT(X)} は {\tt X} を超えない最大の整数を表す関数である。 \vfill \newpage %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%% \SubToi 預金残高が 0 円になるのは何期間を要するかを調べるため,次の〔プログラム 1 〕を作った。このプログラムでは,自然数 $b$ と $m$ を与えるとき,第 $n$ 期初めに預金を引き出した直後に預金残高が 0 円になれば,そのときの自然数 $n$ を出力する。 〔プログラム 1 〕 \begin{quote} \begin{alltt} \Tab 100 INPUT "B=";B \Tab 110 INPUT "M=";M \Tab 120 N=0 \Tab 130 N=N+1 \Tab 140 B=1.05*(B-M) \Tab 150 IF B>0 THEN GOTO \NNNO \Tab 160 PRINT N \Tab 170 END \end{alltt} \end{quote} \setlength{\fboxrule}{0.4pt} このプログラムの空欄 $\fbox{\No[1]\No\No}$ をつめて,プログラムを完成せよ。 \setlength{\fboxrule}{1pt} %%%%%% \SubToi このプログラムの {\tt 160} 行を変更して,最終期の引き出し金額の 1 万円未満を切り捨てたものも出力するようにするには,{\tt 160} 行を $\NO$ と変更すればよい。ただし,この金額の単位は万円とする。 \setlength{\fboxrule}{0.4pt} また,\fbox{\ \ \,\No[4]\ \ \,} については,当てはまるものを,次の $\daen{0}〜\daen{5}$ から一つ選べ。 \[ \begin{array}{ll} \daen{0}\ {\tt PRINT\ N,INT(B)} \hskip25pt & \daen{1}\ {\tt PRINT\ N,INT(B+M)} \\ \daen{2}\ {\tt PRINT\ N,INT(B-M)} \hskip25pt & \daen{3}\ {\tt PRINT\ N,INT(1.05*B)} \\ \daen{4}\ {\tt PRINT\ N,INT(B/1.05+M)} \hskip25pt & \daen{5}\ {\tt PRINT\ N,INT(B/1.05-M)} \end{array} \] \setlength{\fboxrule}{1pt} %%%%%% \SubToi 第 1 期初めの預金額を 2150 万円,引き出し額を 100 万円とすると,第 1 期末の預金残高は,約 2152 万円となり,第 1 期初めの 2150 万円より増える。  一般に,毎月の初めに $m$ 万円引き出すものとし,第 $n$ 期末の預金残高を $c_n$ 万円とする。このとき,$c_{n+1}=1.05(c_n-m)$ であるので \Tab $c_{n+1}-c_n=1.05(c_n-c_{n-1}),\, n=1,\ 2,\ \cdots$ が成り立つ。ただし,$c_0=2150$ とする。  よって,$c_1-c_0 \geq 0$ ならば,預金残高は減少しないことがわかる。ここで,$c_1$ は $m$ と $c_0$ によって決まり,$c_1-c_0 \geq 0$ を満たす最大の自然数 $m$ は $\NNNO$ %%%%%% \SubToi 次に,A さんの預金残高が $n$ 期間にわたり 0 円にならないために必要な第 1 期初めの預金額 $b$ 万円を計算するため,次の〔プログラム 2 〕を作った。このプログラムでは,自然数 $n$ と $m$ を与えるとき,預金残高が $n$ 期間にわたり 0 円にならないために必要な第 1 期初めの預金額 $b$ 万円き計算する。 ただし,$n \geq 2$ とする。 〔プログラム 2 〕 \begin{quote} \begin{alltt} \Tab 100 INPUT "N=";N \Tab 110 INPUT "M=";M \Tab 120 I=N \Tab 130 B=M \Tab 140 B=B/1.05+M \Tab 150 I=I-1 \Tab 160 IF I>1 THEN GOTO \NNNO \Tab 170 PRINT \NO \Tab 180 END \end{alltt} \end{quote} \setlength{\fboxrule}{0.4pt} このプログラムの空欄 $\fbox{\No[8]\No\No}$ と $\fbox{\ \ \,\No\ \ \,}$ をうめて,このプログラムを完成せよ。 ただし,$\fbox{\ \ \,\No[11]\ \ \,}$ については,当てはまるものを,次の $\daen{0}〜\daen{4}$ から一つ選べ。 \[ \begin{array}{lll} \daen{0}\ {\tt INT(B)} \hskip15pt & \daen{1}\ {\tt INT(B/1.05)} \hskip15pt & \daen{2}\ {\tt INT(B/1.05+1)} \\ \daen{3}\ {\tt INT(B+1)} \hskip15pt & \daen{4}\ {\tt INT((B+1)/1.05)} \end{array} \] \setlength{\fboxrule}{1pt}  このプログラムを実行して {\tt N=?} に対し 3 ,{\tt M=?} に対し 90 を入力したとき,{\tt 170} 行において $\NNNO$ と出力される。このとき,{\tt 140} 行は $\NO$ 回実行される。 \vfill \end{document}